flower border

WILD FLOWER

高岡ミズミの情報ページです。 BLという単語に興味のない方は恐れ入りますが直ちにお戻りくださいませ。

スポンサーサイト

Categoryスポンサー広告
  •  closed
  •  closed
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メリークリスマス! 伊織&たま

Category未分類
小さなホールケーキを卓袱台に置いた伊織が、ふと、質問を投げかけてくる。
「なあ、たま。ホワイトクリスマスって知ってる?」
 クリスマスに関してはずいぶん前に教えられた。カップルが高価なプレゼントを交換し合い、ホテルで乱れるイベントだと。
「それは、クリスマスとはちがうのか」
 そう問うと、ぜんぜんと返ってくる。
「まったくちがう。ホワイトクリスマスだぞ。同じわけないだろ」
「ケーキを買ったのは、ちがうからか」
 一昨年も去年も買わなかったのに、今年はめずらしい。どうしたのかと不思議だったが、どうやら今年は特別らしかった。
「さすが、たま。なかなか鋭いじゃないか。いまから俺がちがいを教えてやるから、そこにじっとしてろ」
 そう言うが早いか、伊織は膝で寄ってくる。かと思うとケーキのクリームを指ですくい、たまの顎から喉元へと塗りつけてきた。
「……なにをする」
「なにって、ホワイトクリスマスとくれば、クリームプレイだろ」
「くりーむぷれい?」
 なにを言われているのか俄かには理解できず、首を傾げる。すると、伊織が顔を近づけてきて、顎のクリームを舌先で舐めとった。
「興奮するだろ? おまえの身体の隅々までクリームを塗りたくって、俺がぜんぶ舐めてやる」
 目を輝かせて迫ってくる伊織にはなにも言うことはなかった。着物の前を開かれ、クリームがたっぷりついた手で胸を撫で回されても、されるがままになった。
 しかし、これだけは確信する。
「人間は、閨事のためにイベントとやらを設けているのだな」
 妖よりよほど欲望に忠実だ。
 いや、自分にしても伊織のことは言えない。すっかり人間の生活に馴染み、その後数時間、甘い匂いに包まれてホワイトクリスマスを堪能したのだから。
 

- 0 Comments

Post a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。